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Kitとは?
Kitは、2024年に「ConvertKit」から名称を変更したクリエイター向けのメールマーケティングツールです。ブロガーやライター、YouTuber、ポッドキャスターなど、個人で発信活動をする人たちから長年支持されています。
メール配信を中心としながらも、ランディングページ、登録フォーム、ビジュアルオートメーション(自動化)、デジタル商品の簡易販売機能なども備えています。メール配信だけのツールではなく、リスト構築から簡単な販売までを一つのツールで完結できる設計です。
料金プランは、無料の「Newsletter」プラン(最大10,000人まで無料)、有料の「Creator」プラン($33/月〜・年払い時)、「Pro」プラン($66/月〜・年払い時)の3段階です。いずれも登録者数が増えるほど月額料金も上がっていく仕組みになっています。
特徴的なのは、メール配信の完成度の高さです。ドラッグ&ドロップで組めるビジュアルオートメーション、タグによる細かなセグメント管理、A/Bテストなど、メールマーケティングに関する機能はかなり作り込まれています。長年メール配信に特化して開発されてきたツールならではの強みといえるでしょう。
なお、無料の「Newsletter」プランには一つ注意点があります。無料プランを維持する条件として、登録フォームに他のクリエイターのニュースレターを紹介する「Recommendations(推奨表示)」機能を有効にしておく必要があります。これは新規登録者に他のクリエイターも紹介されるという、Kitの利用者同士による相互プロモーションの仕組みです。この表示を無効化するには、有料の「Creator」プラン以上へのアップグレードが必要です。
systeme.ioとは?
systeme.ioは、メール配信・LP作成・販売ページ・決済・会員サイト・オンラインコース販売・ブログ・自動化まで、一つの管理画面でまとめて扱えるオールインワン型のツールです。無料プランから利用でき、月額¥2,480(スタートアップ)・¥6,000(ウェビナー)・¥12,500(無制限)の有料プランが用意されています。
もともとフランス発のツールで、複数のサービスを契約せずに「集客〜販売〜顧客管理」までを一つのアカウントで完結させたい個人事業主や小規模事業者を主なターゲットにしています。メールマーケティング機能の豊富さでは、メール専業ツールとして育ってきたKitが評価されることが多い一方、systeme.ioは「販売に必要な機能がひと通り揃っている」点が特徴です。
Kitとsysteme.io比較
主な比較項目を整理すると、次のようになります。
| 項目 | Kit | systeme.io |
|---|---|---|
| 料金体系 | 登録者数課金 | プラン制(機能・件数上限あり) |
| メール配信 | ◎(専門特化) | ○ |
| メールオートメーション | ◎ | ○ |
| ビジネス全体の自動化 | ○ | ◎ |
| LP作成 | ○ | ○ |
| 販売機能 | ○(簡易販売・手数料3.5%+$0.30) | ◎(販売手数料0%・Stripe等の決済手数料は別) |
| コース販売 | △(限定的) | ◎ |
| 会員サイト | △(限定的) | ◎ |
| ブログ | ○(ニュースレター公開機能) | ◎(ブログ機能) |
| 日本語対応 | △(英語UIが基本) | ○(日本語表示に対応) |
| 学習コスト | 低い(メール配信に特化) | やや高い(機能が多い分) |
こうして並べると、Kitは「メール配信の使いやすさ」に強みがあり、systeme.ioは「販売・会員サイトまで含めた一元管理」に強みがある、という違いが見えてきます。Kitでもランディングページ作成やデジタル商品の簡易販売は可能ですが、コース販売や会員サイトのような複雑な仕組みは、専用に設計されたsysteme.ioの方が管理しやすい設計になっています。逆にメール配信の細やかさという点では、メール専業ツールとして育ってきたKitに分があります。
販売手数料の違いも見逃せないポイントです。Kitでデジタル商品を販売する場合、決済手数料を含めて3.5%+$0.30の手数料がかかります。一方systeme.ioは、販売手数料自体は0%(決済代行会社の手数料は別途)のため、販売件数が増えるほどこの差が積み重なっていきます。
料金比較
Kitには最大10,000人まで無料で使える「Newsletter」プランがあり、ニュースレター配信やフォーム、ランディングページなどの基本機能は無料でも利用できます。ただし自動化が1つまでに制限される、Kitのロゴが外せない、Recommendations機能を無効化できないといった制限があります。これらの制限をなくし、機能をフル活用したい場合に選ぶのが有料の「Creator」プランで、こちらは登録者数に応じて料金が上がっていきます。一方systeme.ioはプラン制で、各プランごとに登録者数や機能の上限が決まっています。Creatorプランを選んだ場合の月額料金を、登録者(コンタクト)数別に比較すると次のようになります(為替レートは1ドル=160円で概算)。
| 登録者数 | Kit Creator(年払い月額換算) | systeme.io |
|---|---|---|
| 1,000人 | $33/月(約5,280円) | 無料プラン(¥0・2,000件まで) |
| 5,000人 | $75/月(約12,000円) | スタートアップ(¥2,480・5,000件まで) |
| 10,000人 | $116/月(約18,560円) | ウェビナー(¥6,000・10,000件まで) |
| 25,000人 | $166/月(約26,560円) | 無制限プラン(¥12,500・コンタクト数無制限) |
※Kitの場合上表の金額はいずれもCreatorプランを選んだ場合の料金です。10,000人までであれば、機能が制限されたNewsletter(無料)プランのままでも運用できます。Kitの金額は年払い時の月額換算で、月払いの場合はやや高くなります。料金だけでなく各プランで利用できる機能や上限(自動化の数、タグ数、ファネル数など)も異なるため、契約前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
このように、登録者数が増えるほどKitは月額が上がりやすく、systeme.ioはプランを切り替えない限り料金が変わらないという違いがあります。ただし両者はプランごとの上限区切りや対象機能が異なるため、単純な金額比較というより「料金の考え方の違い」として捉えるのが適切です。どちらが優れているというより、「メール配信を重視するか」「ビジネス全体を一元管理したいか」で選ぶのがおすすめです。
こんな人にはKit
次のようなタイプの人には、Kitが向いています。
- メール配信・ニュースレター運営が活動の中心
- 高機能なメールオートメーションを活用したい
- 読者との継続的なコミュニケーションを重視したい
- 将来的にスポンサー付きニュースレターやクリエイター向け機能も利用したい
こんな人にはsysteme.io
一方で、次のようなタイプの人にはsysteme.ioが向いています。
- メール配信だけでなく商品販売も行いたい
- LPや会員サイトも一つのツールで管理したい
- コストを抑えながらビジネス全体を運営したい
- オンライン講座やデジタル商品を販売したい
まとめ
Kitは今でも世界中のクリエイターから支持されている優秀なメールマーケティングツールです。メール配信の使いやすさや配信品質を重視するなら、Kitは十分に選択肢になります。
しかし、PDFや動画、オンライン講座の販売、会員サイトの運営まで見据えている場合は、ツールを増やさずに一元管理できるsysteme.ioの方が、後々の管理がシンプルになりやすいといえます。特に「メール配信ツール」「販売ページ作成ツール」「決済ツール」「会員サイトツール」を別々に契約していくと、月々の固定費も管理の手間も膨らみがちです。
「メール配信に特化したKit」か「販売まで含めたオールインワンのsysteme.io」か、自分が今後どこまでやりたいかを基準に選んでみてください。systeme.ioが気になる方は、無料プランから試してみることもできます。

